エボラ抗体、ダチョウの卵で大量精製に成功!…京都府大グループ [ビジネス]
なんと、ダチョウの卵からエボラ出血熱ウイルスを不活化させる抗体を
大量精製することに成功したそうです。
エボラ出血熱に関しては、こちらも参照。
http://jamupansalotmore.blog.so-net.ne.jp/2014-11-17
ダチョウは非常に免疫力が強く、そこに注目した
京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)が研究を重ね、
卵から抗体を取り出す技術を開発したのだとか。
塚本教授は「今回の抗体がヒトの細胞に侵入しようとする
ウイルスの鍵をブロックすることにより、感染を防ぐことができる」
と話しています。
12月中旬には、この抗体を使用したスプレー剤が
海外の空港で販売される予定だそうです。
「抗体は治療にも応用できるが、まずは感染を防ぐことを第一とし、
医療従事者や拠点空港での使用を考えた」(塚本教授)
商品化のスピードが早いことにも驚かせられます。
アビガン錠の次はこのダチョウ抗体と、
日本の開発がエボラ対策に大きく貢献しています。
抗体精製に成功した塚本教授とは…?
京都府大の塚本康浩教授ですが、
2008年に新型インフルエンザが猛威を振るっていた時期に
「ダチョウ抗体マスク」を開発・商品化し、
発売開始から3年間で100億円を売り上げるなど、
かなり成功している先生のようです。
http://miracle-kids.net/ja/report/2013/qa_id000389.html
幼い頃から鳥が大好きで、獣医師でもある塚本教授は、
1998年にダチョウ牧場「オーストリッチ神戸」のダチョウ主治医に就任。
そこでダチョウの免疫力の高さに気づき、
本格的なダチョウの研究を開始したそうです。
ダチョウというと、ユーモラスな姿と
どうしてもアノ方々を思い出してしまいます。
こちらも参照
http://jamupansalotmore.blog.so-net.ne.jp/2014-10-22
効いてないよ~
なんてことにならないとは思いますがw、
ダチョウの力、侮るべしですね。
【エボラ出血熱】「アビガン」が治療薬として国際承認か [ビジネス]
「人類の戦い」とまでいわれているエボラ出血熱。
その治療薬として注目を集めているのが、
富士フイルム傘下の富士化学工業が開発した「アビガン錠」。
年末から年明けにかけて、
国際承認される可能性もあるそうです。
このアビガン錠、本来は今年3月に承認された
インフルエンザ治療薬なんですね。
ここで疑問なのが、なんでインフルエンザの治療薬が
エボラに効果があるのか?ということ。
ウイルスの型が似ている(RNAウイルス)のと、
細胞内で遺伝子複製を阻害することで
増殖を抑えるというアビガン特有のメカニズムが
エボラにも効果を発揮するのだそうです。
同じインフルエンザ治療薬のタミフルは、
遺伝子複製後の放出を阻害して
感染の拡大を防ぐタイプなので、
エボラに対しての効果は期待できないのだとか。
リベリアでの医療活動中に感染した
フランス人看護師にアビガンを投与して回復していたり、
スペインやノルウェーでも投与実績があったりと、
各国で効果が確認されているようです。
猛威を振るっていたエボラ出血熱の特効薬として
期待されるアビガンですが、
それにしても富士フイルムという企業はスゴイですね。
デジカメが普及したとみたら、いち早く業態を転換し、
フィルム技術を活かしながら新規事業に着手しています。
かつての富士フイルムといえば、こんなイメージでした。
なんで富士フイルムが化粧品?
と意外だったのがこれですね。
写真フィルム製造から培われてきたナノテクを
化粧品に応用し、大ヒットしました。
株価も上昇していますので、
これからの富士フイルムの展開も気になりますね。
三菱重工の国産機MRJ、ついにロールアウト! [ビジネス]
10月18日、三菱重工業の子会社、三菱航空機の新型小型ジェット機
「MRJ(三菱リージョナルジェット)」がロールアウトしました。
http://rusmina-2.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/mrj-5879.html
約50年ぶりの国産旅客機として、大変注目されています。
ちなみに、50年前の国産旅客機というのは
日本航空機製造の「YS-11」という飛行機。
http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/YS-11/
戦後初の国産機で長期にわたってフライトしておりましたが、
2013年、旅客機としては引退したそうです。
名古屋で行われたMRJの式典には、
政府要人や関係企業のお偉方約500人が出席。
すでに25機発注済みのANA伊東信一郎社長や
32機に発注契約を交わしたJAL植木義晴社長は、
その機体の美しさに感嘆の声を上げたのだとか。
初飛行の予定は2015年4~6月。
納入開始は2017年になる見通しなので、
実際に乗れるのはちょっと先になりそうです…。
当初の計画では、11年に初飛行、
13年に初号機納入を予定していましたが、
検査不備などが原因でたびたびスケジュールを変更してきました。
三菱重工にしても初のジェット機開発。
競合メーカーと較べてだいぶ不利な条件での 売り込みを強いられたそうです。
部品や素材メーカーとの連携も
もっと強化する必要があるのでしょう。
小型ジェット機市場は、カナダのボンバルディアと
ブラジルのエンブラエルが2強といわれています。
http://www.geocities.jp/since20040101/photo/crj.html
http://www.fujidream.co.jp/flight/kizai.html
まだヨーロッパでは受注を獲得できていないそうです。
中国・ロシアのメーカーも黙ってはいないでしょう。
美しき国産機・MRJが世界の空を席巻する日は、
果たしてくるのか…?