【五輪盗作】佐野研二郎氏は「鬼女」に狙われた! [社会]
ついに佐野氏のエンブレムが白紙撤回となり、
「われわれの完全勝利!」とネット民が快哉を叫んでいるようです。
当ブログでもネット民のパクリ調査能力の
すさまじさを指摘しているのですが、
(参照→http://jamupansalotmore.blog.so-net.ne.jp/2015-08-14)
いくらネットの画像検索機能で探しやすくなったとはいえ、
膨大な量から該当する画像を見つけ出すのは、
テクニックはもちろん、それなりの時間が必要なはずです。
そんなにテクニックと時間のあるネット民とは、
いったいどんな人たちなのか?
それは「鬼女」でした。
既婚女性→既女→鬼女
という流れみたいですw。
「鬼女」は、佐野氏のパクリデザインのみならず、
事件の渦中にある人物の実名やその家族、
あるいはネットで不用意な発言やプライベートを晒してしまった
人物の特定などに恐ろしいまでの調査能力を持っています。
朝の情報番組『モーニングバード』による「鬼女」の人物像は、
社会人経験のある既婚女性で、ある程度お金と時間の余裕があり、
社会人経験と行動力を活かしてネットで暗躍している、とのこと。
「鬼女」のメリットとデメリット…!?
「鬼女」の調査能力によって、
犯人が特定されたケースもあります。
記憶に新しい北海道「しまむら店員土下座事件」は、
鬼女が土下座させた人物の氏名や住所、家族構成その他を
特定したといわれています。
土下座させた人物は、「話題の事件に感心を持っている」
姿勢を示したい道県の功名心もあってか、
強要罪で逮捕される事態となりました。
そうした反社会的な人物を晒しあげ、
容疑者を特定できることがある一方、
罪のない人の情報が誤って
ネット上で公開されてしまうケースや、
タレントのプライバシーが暴かれてしまうなど、
よろしくない方向に走ってしまう場合も少なくありません。
良くも悪くも民主主義の行き着いた先のような気もしますし、
今回のエンブレムのように、政治家や官僚、一部の関係者の
思惑が見え隠れする決定事項が、ネット民の民意により
ボトムアップされる形で事態が一変させることも可能になりました。
ただ、「鬼女」が大きな影響力を持ってしまうと、
嫌な感じの負の連鎖ができてしまうような気がします。
「鬼女」がもう一人の「鬼女」によって晒され、
また別の「鬼女」が現れる…。
マイナンバー制度が導入されると、
人物の特定はさらに容易になってくるのではないか?
なんて不安も頭をよぎります。
『1984年』という未来の管理社会を描いた
ジョージ・オーウェル作のディストピア小説があります。
小説では双方向テレビや、各家庭に仕込まれたマイクによって
個人の行動や思想が管理されていました。
しかし、現在の情報化社会は、
政府による管理もさることながら、
一般人同士がお互いの情報を探りあい、
晒しあっているような状況です。
5年後、10年後はどうこの社会が変化しているのか、
まったく予測はできませんが、
オーウェルが描くような世界には
なってほしくない限りです…。
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