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『21世紀の資本』のピケティ氏来日!格差社会に一石を投じる [カルチャー]





フランスの経済学者 トマ・ピケティの

700ページを超える学術書『21世紀の資本』が
フランスやアメリカを始め世界で
100万部のベストセラーとなっています。


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日本では山形浩生らによる翻訳昨年12月に発売。
5940円(税込)もする分厚いすが、異例のヒット。
1冊100人待ちの図書館も出ているそうです。

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なぜ売れているのか?

それはおそらく、経済格差を膨大なデータを用いて
歴史的に分析し、格差拡大に警鐘を
鳴らしているからでしょう。

安月給で働く多くの人々が抱えている
不安や不満のもとになっている
「格差社会が進んでいっているのではないか」
という思いと、ピケティの主張のベクトルが
奇跡的に一致していることが、
ヒットの要因かもしれませんw。


ピケティの主張は…?

21世紀後半、資本収益率4%>経済成長率1.5%
という状態。
この状態は長期間続く可能性が高く、
富を持つものともたざるものとの格差が広がる。

この格差の固定化・拡大を防ぐために、
年0.3%~10%の資本に課税し、
年間所得50万ドル以上に対して80%程度の
グローバル累進課税をするべきだ!


ごく簡単にいうと、こういうことだと思われます。
もちろん、賛否はありまして、
ノーベル経済学賞のポール・クルーグマンは
絶賛しているようです。

ただ、資本が生む利益により資本ストックが増え、
労働の報酬が増えるという見方をする学者も
多くいます。

低賃金にあえぐ、われわれ労働者にとってみれば、
「グローバル累進課税」という言葉は
非常に魅力的に見えてしまいますw。


ピケティ氏来日情報など

ピケティは1971年生まれの43歳。
無名の経済学者でしたが、『21世紀の資本』の
ヒットにより、各国で講演会やテレビに出演する
スターへと押し上げられました。

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日本語訳の出版により、1月29日に来日、
有楽町朝日ホールで講演会と討論会が開かれます。

そして1月30日には「ニコニコ動画」にも出演。
「ピケティだけど、何か質問ある?」として、
津田塾大学の萱野稔人教授によるインタビューが
放送されます。

ピケティが提唱する経済政策で
格差社会が是正されるのか?
この機会に経済学の本をちょっと覗いてみるのも
いいかもしれません。



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