【イスラム国】リシャウィ死刑囚釈放か?ヨルダン当局との対応の焦点 [国際]
イスラム国は、拘束中の後藤謙二さん解放の条件に、
身代金の要求を取り下げ、サジダ・アル・リシャウィ死刑囚の
釈放を求めてきました。
リシャウィ死刑囚とは…?
彼女は2005年、ヨルダンの首都アンマンで、
夫のフセイン・シャマリ容疑者と自爆テロを実行。
連続ホテル爆破テロ事件となり、60人以上の
死亡者が出ました。
夫のシャマリ容疑者は爆発して死亡しましたが、
リシャウィは不発で失敗。
ヨルダン当局に逮捕され、絞首刑の判決を下されました。
リシャウィは1970年生まれ。
イスラム国の前身「イラクのアルカイダ」の指導者・
ザルカウィ容疑者の側近の親族といわれています。
ザルカウィ容疑者は、2006年、
アメリカ軍の空爆を受けて死亡が確認されています。
リシャウィはザルカウィら幹部とも
近い存在だった可能性が高く、
女性ジハーディストとして
象徴的な意味合いを持たれているとみられます。
ヨルダンのパイロットか?後藤さんか?
後藤さん解放の条件としている
リシャウィ死刑囚釈放の問題を巡っては、
ヨルダン国内にも微妙な事情があります。
ヨルダン軍のパイロットのムアーズ・カサースベ氏が
昨年12月、イスラム国に拘束されたのです。
自国のパイロットを差し置いて、
日本人解放のためだけにリシャウィを
釈放してしまうのかといった反発が
当然ながら予想されます。
ヨルダンでは、「私たちは皆、ムアーズだ」と
呼びかける運動がヨルダン王妃ラーニアさんなども
含めて始まっており、ムアーズ氏の解放を
求める声が高まっています。
日本政府は後藤さん解放に向けて
ヨルダン政府と連携を取っていますが、
ムアーズ氏のこともあり、難しい対応を迫られています。
25日、イスラム国が運営するラジオは、
「警告通りに日本人の人質1人
(湯川遥菜さん)を殺害した」と伝えたそうです。
イスラム過激派の非道な行為は、
いつまで続くのでしょうか?
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2015-01-26 06:04
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