『老人力』、”トマソン”など…芥川賞作家の赤瀬川原平さん死去 [社会]
前衛芸術家で作家の赤瀬川原平さんが亡くなりました。
享年77歳。
エッセー『老人力』のヒットで
なかなかしぶとい活動をしているなー
という印象だったのですが、それも1998年のこと。
15年以上も前の話ですねw。
流行語大賞も受賞し、
高齢化社会に対応するスローライフ的な考え方を示しました。
ジャンルを飛び越えてユニークな活動をしているため、
赤瀬川原平から連想される作品は、
人それぞれ違ってくるかもしれません。
古くは『宇宙の缶詰』、「千円札裁判」を引き起こしたアート作品。
雑誌『宝島』の読者投稿コーナ「VOW」や
「ナニコレ珍百景」などに影響を与えた
と思われる「超芸術トマソン」。
アート活動はさておき、彼のエッセーや小説は好きだ、
という向きの方もけっこういるみたいです。
小説家としては「尾辻克彦」を名乗り、
『父が消えた』で1980年に芥川賞を受賞しました。
『学術小説 外骨という人がいた』では、明治・大正から
昭和初期にかけての反骨のジャーナリスト・
宮武外骨を再評価しました。
この宮武外骨という人、
なんとアスキーアートの元祖でもあるらしいです。
http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY201007130327.html
意外だったのは『新解さんの謎』。
三省堂の『新明解国語辞典』の
独自解釈がおもしろいという発見を伝えてくれました。
どうしても難解でややこしい印象のある
前衛芸術ですが、新しい考え方や見方を
わかりやすく面白おかしく提示してくれた
日本では稀有なアーティストでした。
さて、赤瀬川原平のリバイバル、
しばらくはちょっと来ますかねぇ~…。
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